トワルドジュイ

トワルドジュイの生地を使ったヨーロピアンテイストの照明器具

トワルドジュイの歴史 トワルドジュイとは18世紀にフランスで誕生した西洋更紗のことを言います。

トワルドジュイとは18世紀にフランスで誕生した西洋更紗のことを言います。ドイツ出身のプリント技師であるクリストフ=フィリップ・オーベルカンプがジュイ=アン=ジョザスというフランスの小さな村に工場を設立したことがその起源です。当時のフランスをはじめとするヨーロッパでは、東インド会社の活躍によってインド更紗が流行していました。

インド更紗には独特の模様が印刷されており非常に美しく、さらに洗濯することも可能でした。そのため、絹やウールを中心に利用していたヨーロッパ人にとってインド更紗は画期的な布であり、衣類だけでなく室内装飾など幅広く応用されることになります。

しかしインド更紗の爆発的流行は、ヨーロッパの伝統的な絹やウールの職人たちの反発を招き、後にインド更紗やインド更紗の制作に必要な材料の輸入がストップされ、さらに使用することも禁止されてしまいました。その反動として各地から技術者が結集し、フランスに工場を設立、その中の最も成功したその人がトワルドジュイを生み出したクリストフ=フィリップ・オーベルカンプです。

人々を魅了したトワルドジュイ

トワルドジュイの最大の特徴は、独特なテキスタイルデザインにあります。デザインはインド更紗の影響を強く受けている一方で、ヨーロッパの歴史も大きく反映されています。

ヨーロッパでは伝統的にタペストリーが制作されており、中世にはそのデザインは完成されていました。主に田園風景に関するものが多く、それがトワルドジュイのデザインにも受け継がれています。人々が大自然の中で動物たちと触れ合う、喜びに満ちた様子が描かれました。

また、トワルドジュイがフランスの風土になじむことにより、フランスらしい花柄のデザインが生み出されることになります。愛や情熱を意味するバラや、青春の思い出や初恋を象徴するライラックなど、フランスとの関係が深い花が用いられることが多く、そのデザインは3万種類を超える多様性に満ちていました。この花のデザインは有名なマリーアントワネットも愛好していたことで知られており、実際にその生地が使用されていたドレスを着用していた記録が残っています。

また、デザインはクリストフ=フィリップ・オーベルカンプによってさらに洗練されることになります。銅版を使った技術を応用することで、数多くのデザインを制作することに成功しました。伝統的な田園風景を応用し、文学や神話などの場面も表現することが出来るようになります。この表現は後に世界中のデザイナーたちに影響を与えました。

インテリア照明でよりオシャレに!

トワルドジュイには花柄や田園風景のデザインが多いことから、ドレスやバッグ、タペストリーに使われることが多い傾向にあります。

しかしトワルドジョイにはまだまだ魅力が隠されており、上手く応用することで更なる美しさを演出することが可能です。

その代表例としてインテリア照明への応用があります。トワルドジュイクロスをテーブルランプなどの照明器具に張ることで、アンティークな雰囲気が演出できます。照明の温かみのある光が内側からトワルドジュイクロスを照らすことで、トワルドジュイの持つ幻想的な世界がより一層引き立ちます。

インテリア照明に活用する場合は、花柄のものでも素敵なのですが、田園風景や文学、神話といった風景に関するデザインのものとの相性が特に優れています。また、比較的使いやすいデザインでもあるので、トワルドジョイの照明を設置したからといって部屋の雰囲気が壊れることはなく、自然な形で部屋になじんでくれます。

トワルドジュイの照明は日々の生活をワンランクアップさせてくれることでしょう。

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