ほかにないこだわりのおしゃれ照明をセレクト
美容室の照明

美容室の照明選び|明るさ・色温度・演色性の基準とおすすめ5タイプ

美容室の照明は、カットやカラーの仕上がり、お客様の顔映り、店内の雰囲気まで左右します。明るさだけでなく、光の色(色温度)や色の見え方(演色性)もあわせて考えることが大切です。

この記事では、美容室の照明選びで押さえたい3つの基準と、セット面・シャンプー台・待合など場所ごとの考え方、美容室におすすめの照明5タイプ、工事を抑えて照明を整える方法を照明士がまとめました。開業準備中の方はもちろん、既存店の照明を見直したい方、セット面や鏡まわりだけ改善したい方も参考にしてください。

美容室の照明で重要な3つの基準

美容室が明るい理由

美容室では、ハサミを使うカットや薬剤を扱うカラーなど、細かな作業が続きます。照明が暗いと手元や髪の流れが見えにくく、安全に作業しにくくなるうえ、お客様のお顔に影ができて思うような仕上がりになりません。とくに地毛が黒い場合は、十分な明るさがないと髪の流れがわかりにくく、どの角度でハサミを入れればよいか迷う原因になります。

また、髪や肌の色は照らす光によって見え方が変わります。店内ではよい色に見えても、屋外の自然光の下では印象が違う、ということも起こり得ます。

こうした理由から、美容室の照明は「照度(明るさ)」「色温度(光の色)」「演色性(色の見え方)」の3つを基準に選ぶのが基本です。

照度|施術に必要な明るさを確保する

美容室のカット作業に必要な明るさ

国が定めた美容師法の第十三条第三号では、美容所(美容室)の開設者に"採光・照明及び換気を充分にすること"が義務づけられています。

[引用元]電子政府の総合窓口e-Gov:「美容師法

ここでいう「十分な照明」の基準は美容師法施行規則第二十七条にて、"採光及び照明 美容師が美容のための直接の作業を行う場合の作業面の照度を百ルクス以上とすること"と定められています。

[引用元]電子政府の総合窓口e-Gov:「美容師法施行規則

ルクスとは照らされた面の明るさ(照度)を表す単位で、数値が大きいほど明るいことを示しています。100ルクスは街灯の下くらいの明るさとされ、法律上の最低ラインではあっても、実際にカットやカラーを行うには暗すぎます。

そのため実務では、日本産業規格(JIS)の「照明基準総則」を参考にするのが一般的です。JIS照明基準総則では、セットや毛染めなどを行う美容・理髪店における照度は1,000ルクス以上を推奨しています。[注1]

ここで大切なのは、部屋全体の明るさではなく「実際に見る場所」の明るさです。床が明るくても、お客様の顔や髪、手元に影ができていれば作業はしにくくなります。セット面では、鏡の前に座ったお客様の顔まわりが十分に明るいかを確認しましょう。

[注1]JIS:「照明基準総則」参照

色温度|髪色と肌色を確認しやすい光を選ぶ

色温度は光の色味を表す数値で、単位はK(ケルビン)です。数値が低いほどオレンジがかった暖かい光に、高いほど青みがかった白い光になります。

・電球色(2,700〜3,000K程度):温かく落ち着いた雰囲気。くつろぎを重視する場所向き
・温白色〜白色(3,500〜4,200K程度):自然な白さで、肌も髪も違和感なく見えやすい
・昼白色(5,000K程度):すっきり明るく、色の違いを確認しやすい
・昼光色(6,500K程度):青白くシャープ。肌の血色はくすんで見えやすい

美容室の照明に関する解説では、セット面を「3,500〜4,000K」とする考え方と「5,000K以上」とする考え方があり、数値が分かれています。これはどちらかが間違いというより、何を重視するかの違いです。お客様の肌を自然に美しく見せたいなら暖かみのある白、ヘアカラーの色味をはっきり確認したいなら昼白色寄りが向いています。

顔色と髪色の両方を見るセット面で迷ったら、まずは4,000K前後を目安に検討するのがおすすめです。電球色だけではカラーの色味を確認しにくく、反対に6,500K近くまで上げると肌がくすんで見えやすくなります。調光調色タイプの照明なら、施術内容や時間帯に合わせて光の色を切り替えることもできます。

シャンプー台や待合など、リラックスしてもらいたい場所では、セット面より暖かい光色を選ぶのもよいでしょう。

演色性|カラーや肌色を自然に見せる

美容室に高演色のLED照明

カラーの色味を正確にチェックするには、明るさや光の色だけでなく「演色性」にも注目しましょう。

演色性とは、光で照らしたときに物の色がどれだけ自然に見えるかを表す性質で、平均演色評価数(Ra)という数値で示されます。自然光に照らされた状態をRa100とし、数値が100に近いほど自然光の下に近い見え方になります。

髪の染まり具合には個人差があり、同じ薬剤を同じ時間置いても、まったく同じ色に染まるとは限りません。演色性の低い照明の下では、本来の色味がわかりにくくなります。美容室でヘアカラーの色味をチェックする際はRa85以上が目安とされ、カラーの確認を特に重視する場所ではRa90以上の高演色照明も選択肢になります。

・肌の色を特に美しく表現する高演色のLED照明

日本のJIS規格(JIS Z 8726)では、CIE(国際照明委員会)によって規定された14種の試験色に加え、日本人の女性の肌の色を表す15番目の試験色(No.15/マンセル1YR6/4)を追加し、光源の演色性を評価しています。この日本人特有の肌の色が特に美しく際立つように蛍光体の配合が設計された高演色の光は、鏡に映るお客様の表情を活き活きと見せ、満足度の向上にもつながります。

演色性の高い照明は、施術後のスタイル写真を撮影するときにも、髪色や肌色を自然に写しやすいのがメリットです。

場所別に考える美容室の照明

美容室の中でも、場所によって照明に求められる役割は異なります。すべての場所を同じ明るさ・同じ光の色でそろえるのではなく、目的に合わせて使い分けることで、作業のしやすさと居心地のよさを両立できます。

場所明るさの考え方色温度の目安演色性適した照明
セット面・鏡まわり最も明るく。顔・髪・手元に影を作らない4,000K前後(3,500〜5,000K)Ra85以上(カラー確認はRa90以上も)スポットライト、ミラーライト
シャンプー台セット面より抑えめ。光源が目に入らないように電球色〜温白色標準的なものでよいグレアレスダウンライト、間接的な光
待合・受付第一印象と雰囲気を重視電球色〜温白色商品棚まわりは高めが望ましいペンダントライト、シーリングライト
通路・その他安全に歩ける明るさを確保し、メリハリを付ける周囲に合わせる標準的なものでよいダウンライト、シーリングスポットライト

※数値は一般的な目安です。天井の高さや内装の色、器具の配光によって見え方は変わります。

セット面・鏡まわり

美容室のミラーライト

セット面は、美容室の中で最も照明が重要な場所です。優先したいのは、お客様の顔や髪に強い影を作らないことです。

天井からの光だけで照らすと、目元や鼻の下、あごの下に影ができやすくなります。とくにLED照明は光がまっすぐ届くため、影がくっきり出やすい傾向があります。鏡の左右に光源をおいて正面側からも光を当てると、顔まわりを均一に明るくできます。

ミラーライトは電球色と昼白色から選べます。お店全体の光の色に合わせるか、カラーの確認を重視するかで選び分けましょう。素肌を美しく見せる高演色タイプのLEDと組み合わせれば、お客様の満足度も高まります。

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ミラーライト 幅118cm・電球色

¥15,004(税込)
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ミラーライト 幅56cm・電球色

¥11,979(税込)
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ミラーライト 幅56cm・昼白色

¥11,979(税込)
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ミラーライト 幅118cm・昼白色

¥15,004(税込)

シャンプー台

シャンプー台では、お客様が仰向けになるため、天井の照明が直接目に入りやすくなります。まぶしさを感じさせないことが、リラックスしていただくための第一条件です。

カットやカラーほど細かな色の確認は必要ないため、セット面ほど明るくする必要はありません。光源が見えにくいグレアレスタイプのダウンライトを選ぶ、お客様の顔の真上を避けて配置する、壁や天井を照らす間接的な光を取り入れる、といった工夫が効果的です。光の色も、電球色〜温白色の落ち着いた色味が向いています。

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グレアレスダウンライト 100W Φ100mm・Bluetooth|ホワイト

¥13,310(税込)
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グレアレス ダウンライト 100W Φ100・bluetooth|ブラック

¥13,310(税込)

待合・受付・通路

待合や受付は、お客様が最初に目にする場所です。作業性よりも、お店の第一印象や雰囲気づくりを重視しましょう。ペンダントライトやシャンデリアなど、デザイン性のある照明を取り入れやすい場所です。受付カウンターの上にペンダントライトを吊るすと、自然と視線が集まります。

シャンプーやトリートメントなどの販売商品を並べる棚には、スポットライトを当てると商品が引き立ちます。

通路やその他のスペースは、安全に移動できる明るさを確保したうえで、セット面よりも照度を抑えるのがポイントです。明るい場所と落ち着いた場所に差をつけることで、空間にメリハリが生まれます。

美容室におすすめの照明5タイプ

ここからは、美容室でよく使われる5タイプの照明と、それぞれの特徴、向いている場所をご紹介します。

美容室の演出に最適な照明:ペンダントライト

美容室のおしゃれな照明

向いている場所:待合・受付、カウンター、セット面の鏡の上

ペンダントライトとは、コードやチェーンなど天井から吊り下げられた照明器具のことです。

「魅せる照明」としてお店の内装インテリアに活用できるため、外観のデザインもクールなインテリアからヴィンテージ系、アンティーク調、北欧テイスト、ナチュラルテイスト、モダン和風、レトロ調まで、幅広いバリエーションがそろっています。

吊り位置を低くし過ぎるとお客様にぶつかるおそれがあるため、店内の中央よりも、各ブースの鏡の上やカウンターの上など、移動の邪魔にならない場所に配置しましょう。

また、美容室にはあらかじめダクトレールが施工されていることも多いため、簡単に取り付けられ、レイアウトの変更にも対応しやすいダクトレール用の照明器具がおすすめです。

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Kirameki ガラスペンダント・ウォームグレー|ダクトレール用

¥20,267(税込)
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Drop ペンダントライト ダクトレール・調光調色 60W相当 | Bluetooth

¥12,584(税込)
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kirameki 虹色ラスター ガラスペンダントライト・ダクトレール用

¥18,634(税込)

癒しの空間を演出:シーリングライト

向いている場所:待合、アットホームな雰囲気の店内全体

シーリングライトとは、天井面に直接取り付ける照明器具のことです。シェード傘の下方向を中心に照らすペンダントライトとは異なり、高い位置から広範囲に光を拡散することができるため、室内を均一に照らすメイン照明として多用されています。

店内全体を照らすことができ、温かみのあるやわらかな空間を演出できるため、アットホームな雰囲気の美容室に仕上げたいときにおすすめです。また、天井面へ直付けするタイプのシーリングライトやシャンデリアは、お客様の動線の邪魔にならないので、空間全体をスッキリと見せる効果も期待できます。

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Crystal-B シャンデリア~12畳 | Bluetooth対応 リモコン付属

¥163,900(税込)
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シーリングライト 8畳・Φ450 調光調色 Bluetooth|ブラック

¥29,524(税込)
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3灯ガラスシャンデリア・調光調色・モダンデザイン|Bluetooth

¥41,756(税込)

店内にメリハリをつける:スポットライト

向いている場所:セット面、商品棚、壁面の演出

特定の場所を部分的に照射するスポットライトは、空間演出に適した照明器具です。光を当てる場所を選べるため、店内の空間にメリハリを与えることができます。たとえばメインの照明にシーリングライトを採用しつつ、鏡の上やカウンターの上などにスポットライトを配置すれば、とくに目立たせたい場所を効果的に彩ることが可能です。

セット面では手元や髪を照らす照明として、販売用のシャンプーやトリートメント、オリジナル商品などの陳列棚では商品を引き立てる照明として活用できます。

スポットライトもペンダントライトと同様、ヴィンテージ系やアンティーク調、北欧風やモダン和風、シンプルなデザインなど多彩なデザインがそろっていますので、店内の雰囲気にあわせて選ぶと、おしゃれなインテリアとしても活用できます。

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スポットライト・ダクトレール用・100W相当・調光調色 | Bluetooth

¥16,819(税込)
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スポットライト・ホワイト ダクトレール用 100W相当・調光調色 | bluetooth

¥16,819(税込)
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配光切替スポットライト 100W相当・ブラック | Bluetooth

¥21,659(税込)
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配光切替スポットライト 100W相当・ホワイト | Bluetooth

¥24,079(税込)

広々とした空間演出が魅力:ダウンライト

向いている場所:シャンプー台、通路、店内全体のベース照明

天井面に埋め込むタイプのダウンライトは、すっきり広々とした空間を演出できる照明器具として人気です。

器具が目立たない反面、1台で照らせる範囲は限られるため、複数台を配置したり、スポットライトやペンダントライトと併用したりして必要な明るさを確保します。ランプの色も昼白色・温白色・電球色などお好みでお選びいただけます。

明るさを抑えて使えば空間を落ち着いた雰囲気に演出できるため、リラクゼーションスタイルの美容室や、アジアン風・ヴィンテージ調など個性的な空間づくりにも最適です。シャンプー台の上に設置する場合は、光源が直接目に入りにくいグレアレスタイプを選びましょう。

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調光調色 ダウンライト 100W Φ100mm Bluetooth|ホワイト

¥7,744(税込)
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調光調色ダウンライト 100W Φ100mm Bluetooth|ブラック

¥7,744(税込)

オールマイティに活用可能:シーリングスポットライト

向いている場所:待合、各ブース、既存の天井の取付口を活かしたい場所

シーリングスポットライトとはその名のとおり、シーリングライトとスポットライトの特徴を併せ持った照明器具のことです。

スポットライトの光源はそのままに、角度を自由に調節できるため、配置する場所や目的に合わせて幅広い用途に活用できます。

たとえば待合室ではお客様がリラックスして過ごせるよう、電球色(オレンジ系)の光で壁や天井を照らす間接照明として活用してもよいですし、各ブースでは手元を明るく照らすスポットライトとしてお使いいただくこともできます。シーリングスポットは3灯から6灯までのデザインタイプがございます。

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光色切替 3灯 シーリングスポットライト・6~8畳 | ダークシルバー

¥35,200(税込)
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シーリングスポットライト 4灯・リモコン式|ブラック×ウォームブラウン

¥60,379(税込)

工事を抑えて美容室の照明を整える方法

「既存店の照明だけを見直したい」「面貸し・シェアサロンで自分の席まわりを整えたい」という場合は、天井の配線を大きく変えずに照明を増やせる方法を検討しましょう。

便利なのがダクトレールです。レールの好きな位置に照明器具を取り付けられるため、席の配置を変えても照明の位置を合わせられます。天井の引掛シーリングに取り付ける簡易取付タイプなら、設置条件が合えば大がかりな電気工事をせずに導入できます。ただし、既存の配線や天井の設備、取り付ける器具の合計重量などによっては工事が必要になるため、事前に確認してください。賃貸物件の場合は、管理会社やオーナーへの確認も必要です。

組み合わせの一例として、セット面は次のような構成が考えられます。

・ダクトレール:照明の位置を自由に決められる土台として
・演色性の高いスポットライト:セット面の上から、お客様の髪と手元を照らす
・ミラーライト:鏡まわりから顔を照らし、影を抑える

Bluetoothで調光調色できる照明なら、配線の段階で調光器を用意しなくても、あとからスマートフォンで明るさや光の色を調整できます。「日中は白っぽい光でカラーを確認し、夕方以降は少し暖かい光に」といった使い分けも簡単です。

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インテリアダクト 1448mm ダクトレール|ブラック

¥15,427(税込)
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間接照明ダクトレール・1100mm・リモコン付き|ホワイト

¥14,300(税込)

美容室の照明でよくある失敗

1. 明るさだけで選び、演色性を確認していない
十分に明るくても、演色性が低いとカラーの色味を正しく判断できません。「店内では思い通りの色だったのに、外で見ると違った」というトラブルの原因になります。器具を選ぶときはRaの数値も確認しましょう。

2. セット面・シャンプー台・待合を同じ光にしてしまう
すべて同じ器具・同じ光の色でそろえると、作業する場所は暗く、くつろぐ場所はまぶしい、というちぐはぐな空間になりがちです。場所ごとに役割を決めて照明を選びましょう。

3. 鏡の上からだけ照らして顔に影ができる
真上からの光だけでは、目元やあごの下に影が出ます。鏡の左右や正面側から光を足すと、顔まわりを均一に照らせます。

4. シャンプー台で光源が直接目に入る
仰向けのお客様の真上にダウンライトがあると、まぶしさでリラックスできません。グレアレスタイプを選ぶか、器具の位置をずらしましょう。

5. ペンダントライトを低く吊りすぎる
吊り位置が低すぎると、お客様やスタッフの頭にぶつかったり、施術の妨げになったりします。通路や店内の中央は避け、鏡の上やカウンターの上など、動線の邪魔にならない場所に設置しましょう。

美容室の照明に関するよくある質問

Q. 美容室の照明には法律上の明るさの基準がありますか?
A. はい。美容師法施行規則第二十七条で、美容のための直接の作業を行う作業面の照度を100ルクス以上とすることが定められています。ただし実務では、JIS照明基準総則が推奨する1,000ルクス以上を目安にするのが一般的です。

Q. セット面はどのくらい明るくすればいいですか?
A. 1,000ルクス以上を目安に、お客様の顔や髪、手元が十分に明るいかで判断します。部屋全体ではなく、実際に見る場所の明るさを確認することが大切です。

Q. 美容室では何Kの色温度がおすすめですか?
A. 顔色と髪色の両方を見るセット面なら、4,000K前後がひとつの目安です。カラーの確認を重視するなら昼白色寄り、シャンプー台や待合は電球色〜温白色など、場所によって使い分けましょう。

Q. ヘアカラーを見る場合、演色性はどのくらい必要ですか?
A. Ra85以上が目安です。カラーの色味を特に正確に確認したい場所では、Ra90以上の高演色照明も検討するとよいでしょう。

Q. 既存の美容室でも照明だけ交換できますか?
A. 可能です。ダクトレールを活用すれば、照明の追加や位置の変更がしやすくなります。ただし、配線や天井の設備によっては電気工事が必要な場合もあるため、事前に確認してください。

まとめ

美容室の照明は、次のポイントを押さえて選びましょう。

・照度:法律上の最低基準は100ルクス。実務ではセット面1,000ルクス以上が目安
・色温度:セット面は4,000K前後を目安に、目的に合わせて調整
・演色性:Ra85以上。カラーの確認を重視するならRa90以上も検討
・場所ごとの使い分け:セット面は影を作らない、シャンプー台はまぶしくしない、待合は雰囲気を重視

器具選びに迷ったら、上で紹介したおすすめの照明5タイプと、ダクトレールを使って工事を抑える方法もあわせて参考にしてください。ライティングファクトリーでは、美容室など素敵な店舗デザインのできるデザイナーのご紹介も行っています。

店舗全体の照明選びについては、店舗照明の選び方ガイドもご覧ください。

監修:照明士/ライティングファクトリー
照明器具専門店として、住宅から店舗まで照明器具の選定・販売を行っています。

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