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ダイニングの照明

光とデザインで魅せる!ペンダントライトのダイニング演出コーディネート術【照明士監修】

ペンダントライトは単に手元を照らすだけでなく、デザインと光の質によって空間の印象を劇的に変える「主役のインテリア」です。テーブルのサイズや高さといった基本(技術)が整ったら、次はこの「魅せ方」のステージに進みましょう。

「光の色(光色)」「デザインの組み合わせ」「多灯付けの応用」は、食卓を特別な空間にするための鍵です。料理をプロのように美味しく見せたい、リラックスできる会話の空間を作りたい、といったワンランク上の理想を実現するには、演出のテクニックが不可欠です。

本ガイドでは、照明士の視点から、デザインと光の演出に特化した実用的なコーディネート術を解説します。あなただけの「魅せるダイニング」を実現してください。

光の色(光色):食卓に最適な色温度と演色性

電球色と昼白色の見え方の違い

光の色は、料理や肌の見え方、さらには心理的なリラックス度に直接影響します。演出にこだわるなら、色温度(K)演色性(Ra)が重要です。

最適な色温度は「電球色」一択(2700K〜3000K)

電球色(約2700K): 赤みが強く、温かみがあり、くつろぎの空間を演出します。人の肌も健康的に見せる効果があり、ダイニングの雰囲気作りの基本です。

演色性:料理のリアルさを決めるRa90以上

演色性(Ra)は、光がモノの色をどれだけ忠実に再現するかを示す数値です。演出にこだわるダイニング照明を選ぶ際は、必ずRa90以上のLED電球を選んでください。

Ra90以上は、肉やトマト、赤ワインなどのR9(特殊演色評価数)の再現性が高まり、食材の色艶を最大限に引き出します。

グレア対策とシェード形状が作る光のデザイン

ペンダントライトの失敗で最も多いのが、座ったときの「光源の眩しさ(グレア)」です。グレアを避けるためのデザインと、シェード形状による光のデザインの違いを解説します。

光のデザイン(配光)の使い分け

拡散光タイプ(乳白・ファブリック): シェード全体が柔らかく光り、空間全体に優しい雰囲気を広げたいときに使います。眩しさを抑える効果も高いです。

直接光タイプ(金属・深めのシェード): 光を下方向へ集中させ、テーブル面をドラマチックに強調します。光源を隠す設計のため、眩しさ対策に優れています。

グレア対策の実例

最も確実な対策は、シェードが深く、光源が座ったときの目線から完全に隠れる「グレアレス」なデザインを選ぶことです。(実例:北欧デザインの層状シェードや、シェード内側に拡散板を持つデザイン)

デザインで魅せる多灯付け・非対称配置の応用術

高低差をつけたペンダントライト配置

非対称配置と高低差による動きの演出

テーブルの中心に揃える配置が基本ですが、あえて左右の長さを数cm変える、または互いに異なるシェードデザインを組み合わせることで、単調さを回避し、空間にリズム感と動きを与えます。(実例:深めの金属シェードと、光を拡散するガラスシェードを、高さ違いで非対称に配置する)

異素材・異デザインの組み合わせ

異素材・異デザインを組み合わせる際は、色や質感の「共通項」を決めるのがプロのテクニックです。(実例:形状は違っても、色(例:白系で統一)や素材感(例:真鍮で統一)を揃えることで、統一感のある遊び心ある空間になります)

多灯配置にはダクトレール用ペンダントライトの活用が不可欠です。

【実践事例集】個性と演出を際立たせる応用テクニック

ダイニングを照らすペンダント照明実例

ここからは、多様なデザインと設置方法の具体例をもとに、どのような照明が「魅せるダイニング」を実現しているかを解説します。あなたのインテリアの理想に近い事例を探し、コーディネートのヒントにしてください。

シンプルさがおしゃれなペンダントライト

モノトーンデザインのシンプル照明

厚みのあるアクリルセードが、光を溜めた雫のような透明感を生み出すデザインのペンダントライト。シンプルな中にもモダンな印象。コンパクトなシルエットは空間にも馴染みます。北欧テイストのインテリアにもマッチ。ダクトレールを使えば簡単に多灯吊り空間が可能となります。

波佐見焼シェードの和モダンな照明

波佐見焼シェードの和モダン照明

和の食卓空間には波佐見焼シェードを使用したペンダントライトがよく似合います。やや緩やかに描いたカーブが上品さを醸し出し、シンプルかつおしゃれに演出しています。Bluetooth対応でランプ色(電球色・昼白色)や100~5%までの調光が可能です。

放射状に3つの照明が取付できるダクトレール

ランダム設置のダイニング照明

一般的にライン状に設置することの多いスポットライトやペンダントライトを、ランダムに取付することができるダクトレールです。コードの収納機能もついたペンダント照明なら、ランダムに高さを変えた取付でもきれいに設置ができます。丸テーブルなどでは横一列での設置は不向きなので、ランダムに設置が可能なダクトレールがおすすめです。お好みのダクトレールで器具の配置が可能です。

クリスタルのかがやきが魅力です

光を屈折させるクリスタル照明

ラグジュアリーな装飾を贅沢に使用したクリスタルガラスのペンダントランプ。ご家庭のダイニングや店舗のダイニングカウンターなどに人気です。簡易式のダクトレールを合わせれば簡単にイメージのような食卓照明が設置できます。イメージ写真はダクトレール仕様3台の設置です。同シリーズにはブラケットライトもございます。

個性的な演出にピッタリな照明

カフェ風ダイニングの照明コーディネート

しずく型のガラスシェードの中にお好みのエアプランツやフェイクグリーンなどを入れて、楽しみながらおしゃれに演出できるペンダントライトです。ロープをモチーフにしたコードがオーガニック感をさらにかもし出します。ダイニングやカフェなどの空間もおしゃれに彩ります。

壁面から食卓を照らすアイデア照明

吹き抜けのダイニングペンダント

吹き抜けの壁面に設置したペンダントライトで食卓を明るく照らします。ウッドを基調とした白の空間に黒色の照明器具がおしゃれなアクセントとなっています。こちらの照明器具は取り付けの際に工事が必要となります。

広く食卓を照らすペンダントライト

食卓用ベースペンダント

傾斜天井45°まで対応のスタイリッシュなベースタイプのペンダントライトです。食卓への十分なあかりを灯しながらおしゃれな空間も演出します。400mmまで電源コードを収納でき、高さ調節時の見ためもスッキリします。

水の揺らめきをイメージしたデザイン照明

ガラスのダイニングペンダント

たゆたう水面ときらめきの表情の透明なカタチをイメージ。天井面や壁面に映る光と陰影の心地よさが空間に広がります。複数台並べることで素敵な雰囲気を演出できます

ジョージネルソンの傑作照明

ハーマンミラーのダイニング照明

食卓の照明としても人気があるバブルランプはミッドセンチュリーの巨匠とよばれるジョージ・ネルソン氏がデザインした照明器具です。イメージ写真はアップルランプ。1950年代にデザインされた照明ですが、時の流れを感じさせない素敵な雰囲気があります。イメージの四角いテーブルにはもちろん、長テーブルや丸テーブルなどにもバブルランプの存在感が空間がおしゃれになります。

ステンドグラスの幻想的な光が魅力

カラフルな光を映すステンドグラス照明

シンプルながらも目を惹くデザインのステンドグラスペンダント。ステンドグラス特有の幻想的な空間演出に。しっかりした明るさよりも、落ち着きのある明るさ。ステンドグラスはアンティーク調でありながらモダンさも兼ね備えた、おしゃれな配色デザインとなっています。カフェやレストランバーなどにもマッチするステンドグラスペンダントです。

ダイニングの照明器具についてのまとめ

まとめ|演出にこだわる方へ

ダイニング照明の演出は、光色とデザインで決まります。電球色(2700K〜3000K)、Ra90以上を満たした上で、多灯付けや高低差などのコーディネート術を駆使しましょう。

コラムで学んだ「サイズ・高さ」の技術と、本記事の「光・デザイン」の演出、そして豊富な実例を参考にすれば、プロにも負けない理想のダイニング空間が完成します。

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