間接照明機能付きシーリングライトで実現する「ワンランク上」の空間コーディネート術
おしゃれな空間づくりに欠かせない「間接照明」。なかでも、間接照明機能を備えたシーリングライトは、天井面に柔らかい光を反射させることで、まぶしさを抑えながら部屋全体を包み込むように照らせる人気のスタイルです。直接光と反射光を組み合わせることで、生活シーンごとに明るさや雰囲気を自在にコントロールできます。
本記事では、照明専門店ライティングファクトリーが、間接照明付きシーリングライトの「光の質」「使い方」「補助照明との組み合わせ方」を3ステップで詳しく解説します。
STEP1:間接照明機能の「光の質」を知る
光を壁や天井などに一度反射させてから空間を照らす間接照明は、直接光に比べて影ができにくく、部屋全体がふんわりと明るく感じられるのが特徴です。とくにLEDシーリングライトの間接光は、明るさを保ちながらまぶしさを抑える効果があり、長時間過ごすリビングなどに最適です。
また、光の色を示す色温度(ケルビン)の選び方によって、空間の印象は大きく変わります。たとえば、電球色(2700K前後)はあたたかみを感じさせ、リラックス空間に向いています。
一方、昼白色(5000K前後)はすっきりとした印象で、作業や読書に適しています。時間帯や目的に応じて調光・調色ができるタイプを選ぶと、昼は明るく夜は落ち着いた光へと切り替えられ、生活リズムに合わせた快適な照明環境がつくれます。
光の拡がり方にも注目しましょう。天井や壁の色によって反射率が異なり、白い壁なら柔らかく均一に広がり、木目調やグレーの壁なら落ち着いたトーンの光になります。天井が高い場合は出力の強いモデルを選び、反射面を広く使うのがポイントです。
STEP2:空間別!間接照明の「具体的な使い方」
間接照明付きシーリングライトは、空間の広さや用途に合わせて光の向き・明るさ・色温度を変化させることで、同じ部屋でもまったく異なる雰囲気を演出できます。ここでは代表的な5つの空間を例に、照明士が実際に推奨する活用テクニックを紹介します。
リビング|天井反射で広がりとくつろぎを演出
リビングは間接照明の魅力を最も実感できる場所です。天井に光を反射させることで圧迫感を抑え、空間に奥行きが生まれます。
テレビ背面に柔らかい光を当てると、明暗差を和らげて目が疲れにくくなる効果も。スタンドライトやフロアライトを補助的に加えると、ホテルのような上質なくつろぎ空間に仕上がります。
ダイニング|間接光と直接光で料理を美しく見せる
ダイニングでは、天井に光を広げるシーリングライトと、食卓上のペンダントライトを組み合わせるのがおすすめです。
間接光が部屋全体を明るく包み、ペンダントライトが料理を立体的に照らすことで、自然な陰影と温かみを両立できます。食事シーンでは「電球色(2700K前後)」を基調にすることで、肌色や食材の色を美しく見せることができます。
寝室|光源を隠して心地よい眠りを誘う
寝室の間接照明は、光源を直接見せないことで心身をリラックスさせる効果があります。
シーリングライトの上向き配光を活かして壁や天井に反射させると、視界に光が入らず、落ち着いた雰囲気に。就寝前には調光機能で明るさを30%以下に落とし、電球色の柔らかい光へ切り替えるのが理想です。タイマー付きモデルなら、自然に眠りにつける照明環境が整います。
子供部屋|影を減らすやさしい光で目に優しい環境を
学習や遊びなど多目的に使われる子供部屋では、間接光の拡散性を活かすことで、影ができにくい明るい環境を保てます。
昼白色(約5000K)の光で集中力を高め、就寝時は電球色(2700K)に切り替えると、自然な生活リズムが保てます。LEDの長寿命モデルを選べば、交換の手間も減らせて安心です。
玄関・廊下|壁面反射で奥行きを感じる明るさに
玄関や廊下のような狭いスペースでは、壁や天井を照らす間接照明が効果的です。光を横方向に広げることで、実際よりも空間を広く見せることができます。人感センサー付きのLEDタイプなら、夜間の帰宅時も自動点灯し、安全性と省エネ性を両立します。
STEP3:さらにおしゃれに!「補助照明」との組み合わせ術
シーリングライトの間接光だけでも十分に美しい空間はつくれますが、スタンドライトやテーブルライトなどの補助照明を組み合わせることでより完成度の高いコーディネートになります。
光の高さ・方向・色を変えることで、立体感と奥行きを自在にデザインできます。具体的な補助照明の足し方や、光の比率のテクニックは、次の「シーン別コーディネート事例5選」で詳しく解説します。
まとめ|ライティングファクトリーが選ばれる理由
間接照明機能付きシーリングライトは、空間を広く見せ、心地よい明るさを生み出す照明です。光を天井や壁に反射させるだけで、部屋の印象は驚くほど変わります。さらにスタンドライトやテーブルライトなどの補助照明を加えれば、よりおしゃれで快適な暮らしを演出できます。
ライティングファクトリーは2002年創業の照明専門店として、照明士による知識と経験で、お客様の住まいに合わせた光環境を提案しています。
明るさ・デザイン・機能など、目的に合ったシーリングライト選びについては、以下のガイドもぜひご覧ください。
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シーン別コーディネート事例5選
以下の5例は、間接照明付きシーリングライトの“上向き反射光”を軸に、目的別の配光比率・色温度・補助照明の足し方を具体化した実例です。
同じ器具でも設定次第で表情は大きく変わります。写真の雰囲気に近づけたい場合は、上光/下光の比率と色温度(K)をまず合わせるのが近道です。
ケース1:布シェード×上下独立点灯で“居心地の良いLD”
布シェードの間接照明機能付きシーリングは、上向きの反射光で天井をふわっと持ち上げ、下向きの拡散光で手元の明るさを確保できます。夕食〜くつろぎ時間は、上光60%・下光40%の比率にすると、陰影がやさしく整いソファ周りの質感も映えます。
ダイニング側はペンダントの代わりにフロアライトを壁から15〜20cm離して設置し、カーテン面に柔らかなグレアレスの光をつくると一体感が出ます。
ケース2:白壁ミニマル空間×昼白色で“清潔感のある昼/温かい夜”
白壁・薄色床のミニマル空間は、日中は昼白色(5000K前後)で清潔感と作業性を確保、夜は電球色(2700K)に落として陰影を強めるとホテルライクな表情に切り替わります。
観葉植物の背後にフロアライトを置いて壁をやさしくウォッシュ。シーリングの上光は常に30〜40%をキープすると、天井面の“暗落ち”を防ぎ、部屋がワンランク広く見えます。
ケース3:インダストリアル天井×上向きグレアレスで“質感を際立てる”
凹凸や素材感のある天井・壁には、上向きの間接光が効果的。光源を直接見せず、面で反射させることで、塗装やテクスチャの立体感が美しく浮かび上がります。
テーブル面は必要時のみ小型テーブルライトで局所照明を追加。空間全体は暗めの平均照度に抑え、アクセント面を明るくする“ローキー+ハイコントラスト”で雰囲気をつくります。
ケース4:木天井×多灯円盤シェードで“陰影リッチなラウンジ”
木天井は電球色の多灯シーリングと相性抜群。面発光の拡散光に加えて、天井面への反射で木目の深みが際立ちます。補助照明は低い位置に置いて“下からの明かり”を足すと、ラウンジのような落ち着きが生まれます。
ガラスや金属の小物は光を拾いやすいので、照度を上げすぎずに艶だけを乗せるのがコツ。
ケース5:寝室×低照度・電球色で“眠りを誘うレイヤード”
寝室は“低照度+電球色”が基本。シーリングは上光のみ20〜30%に抑え、カバー全体のグレアを減らします。就寝前はベッドサイドのスタンドライトを主体にし、シーリングはオフにするとメラトニン分泌を妨げません。
アートや植栽がある場合は、スポット的に当てず“面でやさしく”が正解。陰の腰高ラインが整うと、落ち着きが一段と増します。







