部屋に合ったシャンデリアの特徴と選び方
シャンデリアは照明のなかでも煌びやかでゴージャス、また存在感をもたらすような注目を引くアイテムです。 かつては豪華で高級な照明として知られたシャンデリアですが、近年はデザイン性の高さはそのままに一般家庭でも手軽に取り付けられる、お手頃な価格の商品も広く普及しています。
そこで今回は、照明士の視点から、現代のシャンデリアの特徴や種類とともに、失敗しないための正しい選び方をまとめました。
お部屋に華やかさをもたらすシャンデリアの特徴
現代でのシャンデリアとは、複数のアーム(腕木)をもつつり下げ式の照明器具など、もともとは教会などの広いホールで使われていましたが、現在ではデザイン性の高さから一般の家庭でも人気を集めています。
素材によって印象や機能が異なる点が特徴で、たとえばガラスやクリスタル製はゴージャスな雰囲気を演出し、アクリル製は軽量で衝撃に強く、アイアン製はレトロ感を強調してくれます。
好みや部屋のイメージに合わせて選ぶことで、空間の雰囲気を大きく変えられるのがシャンデリアの魅力です。特徴や種類などシャンデリアについて解説します。
シャンデリアの種類
一言にシャンデリアといっても、デザインや造りによって複数の種類にわかれています。 ここでは主なシャンデリアの種類を3つご紹介します。
1. ガラス製のシャンデリア
パーティルームやホテルなどでよく見かける本格的なシャンデリアです。腕木が多く、ボリュームのあるデザインが採用されるため、華やかさやゴージャス感を演出したい場所に適しています。
ただし、ガラスで出来ているので総重量は10kg以上と重たいものが多く、設置には有資格者による電気工事が必要となります。価格も高価ですが、ほかのシャンデリアにはない輝きや高級感をもたらしてくれるでしょう。
2. アクリル製のシャンデリア
透明性の高いアクリル合成樹脂で造られたシャンデリアです。ガラスに比べて買い求め易く、衝撃性や軽量性に優れているため一般家庭にも気軽に取り付けられます。
近年は技術の発達により、ガラスにほど近い輝きを放つアクリル製シャンデリアが増えており、昨今のシャンデリアブームの立役者となっています。取付にあたって電気工事は不要で、ご自身で設置ができるところも人気のポイントです。
3. アイアン製シャンデリア
鉄製のシェードや腕木が中世ヨーロッパを連想させるアンティークなシャンデリアです。レトロな雰囲気を強調させるため、腕木にろうそくを模したLEDライトを取り付けるデザインが目立ちます。
一方、アイアン製のシェードに装飾を施し、アクリルのシャンデリアパーツを取り付けたヨーロピアン調スタイルの商品もあります。光量よりもアンティークな雰囲気を重視したアイテムなので、寝室やダイニングバーなど、落ち着いた場所の照明におすすめです。
初めてでも失敗しないシャンデリアの選び方
シャンデリアにはたくさんの種類・デザインがありますが、初めてご購入される場合、お部屋のインテリアや空間の広さにあわせて選ぶと失敗しません。 ここではインテリア別、部屋の広さ別に、シャンデリアの選び方のポイントをご紹介します。
【インテリア別】シャンデリアの選び方
シャンデリアはデザインの幅が広いので、お部屋のインテリアに合うかどうかを基準にして候補を絞り込みましょう。
たとえばゴージャスさやラグジュアリーさを際立たせたいのなら、きらびやかなガラス製やアクリル製のシャンデリアがおすすめ。腕木やシャンデリアパーツは数が多いほどボリュームが出て、一層華やかなイメージに仕上がります。
一方、シンプルでモダンなインテリアで統一したい場合は、腕木が木材で出来たものや、すっきりとしたデザインのシェードを使ったシャンデリアを選びましょう。アクリルやガラスなど、キラキラした飾りがついたものはお部屋の中で浮いてしまうので、ワンポイントなどに留めた方が無難です。
モノトーンにまとめた部屋や、鉄製のスケルトン階段などを採用した部屋には、スタイリッシュでありながらレトロな雰囲気を味わえるアイアン製シャンデリアを飾るとしっくりなじみます。
【部屋の広さ別】シャンデリアの選び方
シャンデリアは、腕木の長さや本数、装飾などによって華やかさやボリュームに大きな差が出ます。
腕木が長く、本数が多いものほどゴージャス感はアップしますが、せまい空間に取り付けると圧迫感が強く、窮屈な印象を与えがちです。一方、広い部屋にシンプルでこぢんまりとしたシャンデリアを飾ると、存在感が薄く、インテリアやオブジェとしての役割が果たせなくなってしまいます。
事前にシャンデリアを取り付けたときのイメージを思い描き、どのくらいのサイズの商品を選べばちょうどよいのか、念入りにシミュレーションしておきましょう。
また、シャンデリアのような吊り下げ式の照明は、設置予定の部屋の天井高も考慮して選ぶ必要があります。 立って移動するときにシャンデリアが頭にぶつからないよう、あらかじめ天井の高さと家族で最も背の高い人の身長を測り、その差分に収まる長さのシャンデリアを選びましょう。
【まとめ】シャンデリアの選び方で失敗しないための最終チェック
デザイン性にこだわったシャンデリアは、ただお部屋を明るくするだけでなく、インテリアのひとつとしておしゃれな空間を作り出してくれます。 デザインやサイズ、素材のバリエーションが豊富なので、部屋のインテリアやサイズなどに合わせて、相性のよい商品を選びましょう。
