寝室照明の選び方｜照明士が教える快眠とおしゃれを叶える光の組み合わせ

更新日：2025/11/06

寝室照明の選び方ひとつで、眠りの質も空間の印象も大きく変わります。

本記事では、照明士（ライティングファクトリー監修）が快眠とデザイン性を両立する照明計画を解説。天井照明（シーリングライト・ペンダント）から、間接照明・スタンドライトまで、ベッドルームを心地よく整える光の使い方を紹介します。

快眠を支える光の基本｜寝室照明の色と明るさ

寝室の照明は「明るければ良い」ではなく、眠りを妨げない照度と光色を選ぶことが重要です。
就寝前の理想的な明るさは30〜50lx（ルクス）以下。ブルーライトを多く含む白色光は覚醒作用があるため、就寝前は避けましょう。
リラックスを促す電球色（2700K前後）を中心に、読書や身支度にはスタンドライトで補助的に照らす構成がおすすめです。

天井照明と部分照明の選び方｜ベッドルームを快適にする光のレイヤー

寝室では「天井照明（主照明）」と「部分照明（副照明）」を組み合わせるのが基本です。
シーリングライトは全体を明るく照らすベースライト。調光機能付きなら、時間帯に合わせて柔らかい光へ切り替えられます。
ペンダントライトは天井高のある空間に最適で、デザイン性も高い選択肢。
スタンドライトやブラケットライトは光を壁面や床に反射させ、空間に奥行きを生み出します。

光の逃げ道を作る｜壁面と天井を活かしたライティングテクニック

光を一点に集中させず、壁や天井に“逃がす”ように反射させると、まぶしさを抑えながら温かみのある空間になります。
ベッド背面の間接照明や、天井周囲を照らすコーブ照明を取り入れることで、照明器具を見せずに“光だけを見せる”上質なベッドルームを演出できます。

照明士が教えるおすすめの組み合わせ

照明士の経験から、快眠とおしゃれを両立させるおすすめ構成を3パターン紹介します。
１ベーシック構成：シーリングライト＋調光スタンドライト
シンプルで使いやすく、寝る前と起床時の明るさを切り替え可能。

２ホテルライク構成：ダウンライト＋間接照明＋ブラケットライト
光の高さをずらすことで立体的な陰影を生み、上質な雰囲気を演出。

３ナチュラル構成：ペンダントライト＋ウォールランプ＋フロアライト
木目やファブリック素材と相性が良く、自然な温もりを感じる空間に仕上がります。

失敗談から学ぶ｜多くの人がやってしまう寝室照明のNG例と改善策

実際の相談でも多いのが「寝室照明の明るさや配置」に関する失敗です。
NG例1：明るすぎるシーリングライトで眠れない
→ 改善策：調光機能付きLEDや間接照明を併用し、明暗を調整する。

NG例2：ベッドサイドが暗く読書できない
→ 改善策：スタンドライトやクリップライトで手元を照らす。

NG例3：光の色が統一されず落ち着かない
→ 改善策：色温度を2700K前後に統一し、全体のトーンを合わせる。
こうした小さな工夫で、寝室の快適度は大きく変わります。