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浴室の照明

失敗しない浴室照明の選び方|防湿・防滴の違いと明るさの基準

浴室の照明は、リビングや寝室とは異なる特別な環境に設置されます。湿気や水しぶきにさらされる空間だからこそ、「おしゃれさ」よりも「安全性」が最優先です。

近年は浴室でも使えるおしゃれなデザインの照明が増えていますが、防湿性能が不十分な製品を選んでしまうと、漏電や発火のリスクがあります。本記事では、浴室照明を選ぶ際に知っておくべき防湿・防滴・防水の違い、明るさや色温度の基準、そして交換時の注意点を解説します。

浴室照明で最も重要な「防湿・防滴・防水」の違い

浴室照明の選び方

浴室照明を選ぶ際、必ず確認すべきなのが「防湿」「防滴」「防水」の性能表示です。これらは似た言葉ですが、意味が大きく異なります。

防湿(防湿型)

浴室の防滴照明

湿気に対する保護性能です。浴室内の湿度が高い環境でも内部に水分が侵入しにくい構造になっています。ただし、直接水がかかることは想定されていません。

適した設置場所:
脱衣所や浴室の天井(シャワーから離れた位置)

防滴(防滴型)

水滴が照明に落ちても内部に浸入しない構造です。シャワーの水しぶきや湯気が直接かかる場所でも使用できます。

適した設置場所:
浴室の壁面、シャワー周辺の天井

3. 防湿仕様の照明を選ぶ

バスルームの防水ライト

浴室内にある照明は、湿気でも濡れてしまう可能性が高いです。もし防湿仕様でない製品を浴室に設置すると、湿気や水ですぐに故障してしまいます。場合によっては発火してしまうこともあるので大変危険です。安全に使用するため、防湿仕様の製品であるかどうかも必ず確認してください。

防水(防水型)

水に浸かっても問題ない構造です。浴室照明では一般的に「防雨型」や「IP等級」で表示されます。

適した設置場所:
浴槽の真上、シャワーブース内

IP等級で見る保護性能

照明の防水・防塵性能は「IP○○」という国際規格で表示されます。浴室では以下の等級が目安です。

・IP24以上:防滴型(シャワーの水しぶきに耐える)
・IP44以上:防雨型(直接水がかかっても問題ない)
・IP65以上:完全防水(水に浸かっても大丈夫)

よくある失敗例:
「防湿型」の照明を浴室内に設置してしまい、数ヶ月で故障。実は「防滴型」が必要だったというケース。設置場所に応じて適切な等級を選びましょう。

浴室に必要な明るさと色温度の基準

明るさの目安(ルーメン値)

浴室の広さに応じた明るさの目安は以下の通りです。

・1坪(約1.6m2):300〜400ルーメン
・1.5坪(約2.4m2):500〜700ルーメン
・2坪(約3.2m2):700〜1000ルーメン

明るすぎると目が疲れ、暗すぎると転倒のリスクが高まります。特に高齢者がいる家庭では、足元が見える明るさを確保することが重要です。

色温度の選び方

色温度の違い

電球色(2700K〜3000K)
温かみのある光で、リラックスしたバスタイムに最適。夜の入浴が多い方におすすめ。

昼白色(5000K前後)
自然な白色光で、洗顔やメイク、子どもの入浴介助など、作業性を重視する場合に適しています。

プロの視点:
浴室は「くつろぎの空間」として使う場合が多いため、電球色が主流です。ただし、昼白色の方が汚れや水垢が見やすく、掃除がしやすいというメリットもあります。

浴室照明の種類と特徴

天井直付け型(シーリングライト)

浴室全体を均一に照らすオーソドックスなタイプ。天井に直接取り付けるため、掃除がしやすく、メンテナンス性に優れています。

メリット:
・広範囲を照らせる
・取り付けが簡単
・ランプ交換が容易

デメリット:
・デザインの選択肢が少ない
・天井が低い場合、圧迫感がある

ダウンライト型

天井に埋め込むタイプで、すっきりとした印象を与えます。浴室ドアの開閉にも影響されません。

メリット:
・天井がフラットで掃除しやすい
・デザイン性が高い
・複数設置で明るさを調整できる

デメリット:
・交換に専門知識が必要な場合がある
・設置後の位置変更が困難

壁面取付け型(ブラケットライト)

壁面に取り付けて、洗い場やミラー周辺を照らすタイプ。補助照明として使われることが多いです。

メリット:
・顔周りを明るく照らせる(メイクや髭剃りに便利)
・空間にアクセントを加えられる

デメリット:
・浴室全体を照らすには不十分
・設置位置によっては眩しく感じる

交換・メンテナンスの注意点

浴室照明を交換する際は、以下の点を必ず確認しましょう。

1. ワット数(W)・ボルト数(V)の確認
既存の照明器具の最大許容ワット数を超える電球を使用すると、電球が破損したり、火災の原因になります。

2. 口金サイズの確認
E26、E17など、電球の口金サイズが合っているか確認しましょう。

3. 防湿・防滴性能の確認
交換用の電球やカバーも、必ず浴室対応の製品を選びます。

メンテナンスの頻度

浴室照明は湿気や汚れが付きやすいため、定期的な掃除が必要です。

・カバーの掃除:月に1回程度、湯気や水垢を拭き取る
・電球の交換:寿命の目安はLEDで約10年、白熱電球で約1年
・器具本体の点検:年に1回、錆びや劣化がないか確認

安全のための注意:
掃除や交換は必ず電源を切ってから行いましょう。濡れた手での作業は感電の危険があります。

まとめ:安全第一で選ぶ浴室照明

浴室照明は、デザインよりも「防湿・防滴性能」「明るさ」「メンテナンス性」を最優先に選ぶべきです。

選び方のチェックリスト:
□ 設置場所に応じた防湿・防滴・防水性能があるか
□ 浴室の広さに対して適切な明るさ(ルーメン値)か
□ 用途に合った色温度(電球色 or 昼白色)か
□ 交換やメンテナンスがしやすい構造か
□ IP等級が設置場所の基準を満たしているか

安全で快適な浴室空間を作るために、照明選びの基本をしっかり押さえておきましょう。

→ 浴室照明・浴室灯の一覧はこちら

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