ほかにないこだわりのおしゃれ照明をセレクト
ダイニングテーブル

ダイニングテーブル別!最適なペンダントライトのサイズ・高さ・距離ガイド

ダイニングの照明は「サイズ(直径)」「高さ(吊り下げ距離)」「配置(間隔)」の3点が決まれば失敗しません。本ガイドではテーブルサイズに応じた最適解を、照明士の視点で具体数値とあわせて徹底解説します。

ダイニング照明の失敗の多くは、この「サイズ・高さ・距離」の組み合わせミスによって起こります。具体的には、「テーブル端が暗い」「座った人の顔に影ができる」「光源が目に入ってまぶしい」といった問題です。

本記事では、お客様のテーブルサイズ(120cm、140cm、180cmなど)を基準に、最適なシェードの直径、適切な吊り下げ高さの計算、多灯付けの配置間隔をプロの視点で明確に示します。この3つの黄金比を知ることで、快適で美しい食卓を簡単に実現できます。

テーブルサイズに合わせた選び方のポイント

4人掛けダイニングテーブル

ペンダントライトの選び方は、ダイニングテーブルの幅だけでなく、テーブルの形状やデザインにも関係します。

たとえば、長方形のテーブルであれば、サイズの大きいペンダントライトや複数のペンダントライトを使うことがバランス良く見えますし、丸テーブルであれば1灯のペンダントライトが適しています。

ペンダントライトを選ぶ際には、テーブルや椅子とのスタイルや全体のバランスを考えておくことが、理想のダイニングスペースを実現する重要なポイントになります。

ダイニングテーブルとバランス

ペンダントライトの大きさを決める際、ダイニングテーブルの幅や形状とのバランスを考えます。照明が大きすぎると圧迫感を与え、逆に小さすぎると存在感や照度が不十分になります。

一般的な目安としては、テーブル幅の3分の1から2分の1程度のサイズのペンダントライトを選ぶと、全体にバランスがとりやすいと言われています。

高さの調整と眩しさ対策

ペンダントライトは吊り下げる照明のため、取り付け位置を適切な高さにすることが重要です。座ったときにライトが目線に入りすぎると眩しさの原因になりますし、逆に高すぎるとテーブル上が暗く感じることもあります。

一般的には、テーブル面からランプシェードの下端まで60〜90cm前後が目安ですが、天井の高さや座る人の身長などを考慮し、微調整するのが理想的です。

ダイニングテーブルサイズ別 ペンダントライト選び

ダイニングテーブル

ペンダントライトの形状やデザインもテーブル全体の雰囲気を決める重要な要素になります。円形や楕円形のライトは、柔らかい印象を与え、より親しみやすい空間を演出します。

一方で、直線的なデザインのライトはシャープでモダンな印象を与え、新築やリフォームでも人気があります。最適なサイズのライトを使うことで、ダイニングスペースを快適でおしゃれな空間にできます。

大きめのペンダントライトとテーブルサイズ

大きめのペンダントライトとテーブル寸法

幅1200〜1400mmのテーブルには1〜2灯、1500mm以上のテーブルには2灯以上を推奨している例です。先のイメージと違い、大きめのペンダントライトは吊り下げる高さがテーブル面から700〜800mmほどに設定されています。

これはペンダントライトが大きめのシェードを持つ場合や、ダイニングチェアに座ったときの目線とのバランスを考慮した高さです。

灯数を抑えつつも、適度な光量を確保することで、広めのテーブルでも料理や手元が暗くならないよう工夫された使い方です。

たとえば、以下のような大きめペンダントライトが人気です。

小型ペンダントライト(60W)とテーブルサイズ

60Wクラスのペンダントライトとテーブル寸法

こちらも幅1200〜1400mmのテーブルと、1500mm以上のテーブルでそれぞれ推奨されるペンダント数が異なる配置例です。

1200〜1400mmのテーブルには「2〜3灯」、1500mm以上のテーブルには「3灯以上」が目安とされています。

小型のペンダントライトの取り付け位置はやはり400〜600mm程度の間隔をあけて並べることで、中心からサイドまで均一に照らせるように設計されています。

複数灯を使用することで、照明デザインも華やかになり、よりダイニング空間に奥行き感を与えることができます。ダイニングの照明一覧から探すのもおすすめです

以下のような小さなペンダントライトが最適です。

小型ペンダントライト(40W)とテーブルサイズ

40Wクラスのペンダントライトとテーブル寸法

幅1200〜1400mmのダイニングテーブルと、1500mm以上の大きめテーブルの場合には、小型ペンダントライトを「3灯以上」使用し、左右のライト間隔を400〜600mm程度にレイアウトするのがポイントです。

灯数が多い場合はダクトレール用のペンダントライトを使うのがおすすめです

また、照明の高さはテーブル面からおよそ600〜700mmほどの位置にランプがくるように吊るし、40W相当のペンダントライトを使用することで、複数灯でも眩しさを抑えつつテーブル全面を満遍なく照らすことができます。

これにより、食卓を明るく演出し、快適なダイニング空間を実現する配置例となっています。

6人以上の大型テーブル(幅180cm以上)

大人数が集まる大型ダイニングテーブルでは、大きめのペンダントライトを複数灯設置するか、あるいは小さめのペンダントライトを複数灯、等間隔で配置する方法が一般的です。

1灯ではテーブル中央ばかりが明るくなり、端の席が暗くなりがちなので、2〜3灯をバランスよく吊るして各席に光が届くようにするのがおすすめです。

特に横幅の長い長方形のテーブルでは、ライト同士の間隔が広すぎるとムラが出るため、見た目の雰囲気を考えながら複数灯を設置するケースが増えています。

ペンダントライトの高さ調整と光の広がり方

高さの決め方

ペンダントライトの取り付け高さは、視線を邪魔しないようにするための高さと、眩しさを感じない高さへ実際に座って見て調節することが重要です。

適切な吊り下げ高さの目安

ペンダントライトの下端とテーブル面の距離は、一般的に60〜90cm程度が適当とされています。低すぎると人の視線を遮り圧迫感を与え、高すぎると照度が不足しがちになるからです。

実際には家族構成(大人と子どもの身長差など)や天井の高さ、シェードの形状によっても微妙に快適さが変わりますので、理想的には座った状態で光源が直接目に入らない高さを探り、最終的には照明のコードやチェーン長さで調整してください。

目的に応じたダイニングテーブルの使い方

演色性の違い

家族の集まりやディナーでは柔らかい光が適していますが、作業や学習のためには明るい光が必要です。

調光機能を活用することで、時間帯やシーンに応じて適切な明るさにすることができ、快適な空間になります。最近では今までにはなかった機能のペンダントライトが増え、ダイニングスペースを多目的に活用でき、家族全員が満足できる空間を作り出すことが可能です。

ダイニングの雰囲気を考慮するなら、LEDの電球色(2700K〜3000K程度)を選び、学習も兼ねるなら白色系の光色に切り替えができる種類を選んでください。

食事の際の明るさ

ダイニングスペースでは、使用目的に応じて光の強さ(ルーメン)や光色を選ぶことが求められます。

食事中心のダイニングでは、1500〜3000ルーメン程度の明るさが適切です。光の強さを調整するために、調光機能付きのペンダントライトを選ぶのも快適です。

調光ができることで、時間帯やシーンに応じて明るさを変え、最適な空間を演出することが可能です。

料理を美しく演出する光の色

照明の色温度が高い(青白い光)ほど清潔感や視認性が高まりますが、料理の色合いが冷たく見えます。

逆に色温度が低い(赤みがかった光)と温かみやリラックス感が強まるため、食卓には電球色が好まれやすい傾向があります。

さらに、演色性が高い照明(演色評価指数Raの数値が高い)を選べば、肉や野菜などの自然な色合いを損なわず、料理をより美味しそうに見せる演出もできます。

学習につかうダイニングテーブル

学習や読書を兼ねる場合は、光色を考慮します。昼白色の光は学習に適しており、集中力を高めます。

明るさと光色のバランスを保つことで、目の疲れを軽減し、長時間の使用にも使いやすい環境になります。家族構成を考慮しダイニングスペースは食事だけでなく、学習の場としても活用することも大切なポイントです。

学習テーブルとして使用する場合には照明一台で光の色を変えることができる調色機能がついた照明が最適です。

まとめ|次のアクション

ダイニング照明は、「明るさ・サイズ・高さ」の基本要素さえ押さえれば失敗を避けられます。最後に、本記事の結論とお客様の傾向を再確認しましょう。

【選び方の結論(サイズ・明るさ)】

サイズ基準:テーブル幅の1/3〜1/2を目安に器具サイズを選びます。丸テーブルは直径、四角テーブルは短辺を基準にしましょう。
高さ基準:ペンダントの底面をテーブル面から60〜90cmの高さに設定すると、眩しさを防げます。
光の質:食事シーンには色温度2700〜3000K(電球色)、演色性Ra90以上がおすすめ。
グレア対策:乳白ガラスや布シェードなど、光をやわらげる素材を選ぶと快適です。

【お客様の選択傾向】

お客様のアンケート結果では、4人掛けテーブル(160cm〜180cm)の使用者が全体の約75%を占め、それに対応するペンダントライトは大きめ1灯(45%)または小型2灯(34%)の組み合わせが最も多く選ばれていることが分かりました。この傾向を参考に、ご自宅のテーブルサイズに合った灯数を選びましょう。

本記事で基本知識を習得された方は、演出コーディネート術で光色やデザインの応用テクニックを学び、さらに理想的な空間を追求してください。

2025年ペンダントライト特集

おすすめコンテンツ

PICKUP CONTENTS